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アジアユースパラ競技大会の陸上で、西勇輝選手(国士舘大学2年、T54)は100m、200m、400mに出場。記録は100m16秒28、200m28秒19、400m53秒89だった。

短距離の種目を得意としている西だが、今大会では400mで自己ベストを更新し、「一番自信がなかった400mでよいレースができて、自信になると思います」と話した。

400mは、スタートしてから、前方を走っていた他の選手を「1人」「2人」と数えながら抜いていった。
残り何メートルで、前方に何人の選手がいるのか把握し、どの辺りで抜けるかも考えながら走っていた。
ホームストレートに入った時、観客席にいる日本の選手や関係者からの声援が大きく聞こえ、「これは、勝たなければ」と気持ちが入った。
周りの状況がよく見えており、冷静なレース展開ができたと考えている。

課題としている後半の走りは力が持たず、「最後はへばってしまった」というが、100m、200mと比べて苦手としている400mの自己ベスト更新で、よい感触を得てレースを終えた。

海外の大会では、2014年に韓国で開催されるアジアパラゲームスに出場することを目標としている。

27日の100mを走り終えた後の表情。100mは、競技の予定時間が大幅に遅れ、さらにスタートも数回やり直しなどもあった。28日の200mは天候の影響を受けて翌日に順延に。西にとって最終種目となった400mで自己ベストを出した。

27日の100mを走り終えた後の表情。100mは、競技の予定時間が大幅に遅れ、さらにスタートも数回やり直しがあった。28日の200mは天候の影響を受けて翌日に順延に。西にとって最終種目となった400mで自己ベスト更新。

(取材・撮影 河原由香里/取材協力 カンパラプレス 星野恭子さん)