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ゴールボール男子・日本チームは10月29日、準決勝で中国に3対4で敗れたが、3位決定戦でヨルダンに9対4で勝ち、銅メダルを獲得した。
日本は、センターの川嶋悠太選手(筑波大学附属特別支援学校1年)がゲームメイクをし、ライトの山口凌河選手(茨城県立盲学校)が攻撃の布石をつくり、エースのレフト・辻村真貴選手(筑波技術大学1年)がフイニッシュで得点を決めるチーム。

工藤力也コーチによると、中国戦は前半1対1で折り返したものの、後半はアウトボールが多くなり、失点につながった。アウトボールをなくすように攻撃の修正をし、流れを取り戻して1点差まで詰め寄ったが、得点につなげるボールの強さは中国チームが一枚上だったという。

3位決定戦は、前半4対3で折り返したが、後半に入ると川嶋、山口、辻村の連携で得点を重ねた。
辻村選手は、「後半にしっかり初球から得点を決めることができて良かったと思います。相手チームはボールの音がしっかり分かっていたので、日本は音を消すようにしてどこから投げるかわからないようにして投げるということを徹底してやりました。中国とはどっこいどっこいだったと思うんですが、日本でやってきたことはできたので、やり切ったと思います。それで負けたのは実力だと思っています」と話した。

ゴールボールは、日本の女子チームが昨年のロンドンパラリンピックで金メダルを獲得した種目。日本の男子チームは、パラリンピック出場経験が
まだない。次回のパラリンピック・リオ大会出場を目指して、強化を図っている。

右川嶋、中央山口、左辻村
アジアユースパラ競技大会・男子日本チーム、右から川嶋選手、山口選手、辻村選手。

(取材・撮影 河原由香里)