男子73kg 永井選手(右)

男子73kg 永井選手(右)

第31回全日本視覚障害者柔道大会が11月27日、東京都内で開催され、男子73kg級は、
永井崇匡選手(21歳・学習院大学)が優勝し、大会2連覇。
女子-52kg級は石井亜弧選手(28歳・三井住友海上あいおい生命保険)が優勝した。

今大会には、カナダ、ルーマニア、韓国から9名の選手が参加。
男子60kg級はALEXANDORU BOLOGA選手(ルーマニア)が優勝。
男子66kg級はJONGSEOK PARK選手(韓国)が優勝し、リオパラリンピック銅メダルの藤本聰選手は2位。
女子+52kg級は、GAEUN LEE選手(韓国)が優勝した。

男子73kg級は、永井のほか、石橋元気選手(20歳・福岡高等視覚特別支援学校)、
高橋秀克選手(46歳・牛窪道場)、川空礼将選手(21歳、聴吾障害者アイクラブ作業所)、
SANGMIN YOUN選手(32歳・韓国)が計5名が出場。
永井はリーグ戦4試合目、石橋元気選手との対戦の残り10秒で一本を決め、全勝で優勝を決めた。

「技が入った瞬間には、良い入りだとは思いましたけど、まさか一本になるとは思っていなかったので
よかったです。残り時間10秒でしたが、特に焦ることなく、自分の柔道をするだけだと思っていました
石橋元気選手には年齢が近いこともあって、もちろん負けたくないという気持ちがありましたし、
去年、僕が勝っていて、今年は相手も強い気持ちで来るって分かっていたので、それに負けないようにと
思って戦いました」と永井。

2020年の東京パラリンピックに向けて、「日本代表になりたいと思っていますし、
みんなと切磋琢磨して頑張りたいと思います」と話した。

石井が強い気持ちで勝負

石井が強い気持ちで勝負

女子-52kg級の石井は、カナダのPRISCILLA GAGNE選手(30歳・カナダ)と対戦。
ゴールデンスコア(延長戦)となったが、粘り続けて技を決め、勝利をつかんだ。

「疲れていたところもあったんですが、“勝たなければならない試合”“絶対に勝ちたい”という
思いがありました。その強い思いで、最後の技ありにつながって、勝てたことが良かったです」と話した。
なお、リオパラリンピックで銅メダルを獲得した廣瀬順子選手は今大会、欠場した。

男子90kg級 初瀬選手

男子90kg級 初瀬選手

男子81kg級 北薗新光選手

男子81kg級 北薗新光選手

男子66kg級 藤本選手(右)

男子66kg級 藤本選手(右)

【第31回 全日本視覚障害者柔道大会入賞者】
男子
60㎏級
優勝ALEXANDRU BOLOGA(ルーマニア)
2位JUSTIN KARN(カナダ)
3位 平井孝明、MINYEONG KIM(韓国)

66kg級
優勝 JONGSEOK PARK(韓国)
2位 藤本聰
3位 廣瀬誠、斉藤大起

73㎏級
優勝 永井崇匡
2位 SANGMIN YOUN(韓国)
3位 高橋秀克

81㎏級
優勝 北薗新光
2位 加藤裕司

90㎏級
優勝 初瀬勇輔

100 ㎏級
優勝 松本義和

100kg超級
正木健人

シニア
牛窪多喜男

無段者
西村博章

■女子
-52㎏級
優勝 石井亜弧
2位 PRISCILLA GAGNE(カナダ)

52㎏超級
優勝 GAEUN LEE(韓国)
2位 小川和紗

取材・撮影/河原レイカ