IPC(国際パラリンピック委員会)公認 第20回関東身体障害者陸上競技選手権大会が
7月4日、5日の2日間、町田市立陸上競技場で開催された。
一時、小雨が降る天候となり、湿度が高い中が行われたが、好記録も生まれた。
砲丸投げ女子(F46クラス)の加藤由希子選手(仙台大学)は、自身の持っていた世界記録を更新し、
12m47を記録。1500m男子(T12クラス)の堀越信司選手(NTT西日本)は、4分08.26でアジア新記録
を出した。
7月4日に行われた砲丸投げ女子で、加藤由希子選手の競技内容は、
1回目 11m51、2回目 11m55、3回目 11m98、4回目 11m96、
5回目 11m90、6回目 12m47だった。
加藤選手は、「先週まで教育実習にいっていて、そのぶん練習できなくて、
体が本調子でない中での試合でした。5投目までは良くなかったんですが、
6投目でしっかり修正して結果を残せたのでよかったと思います」と話した。
昨年秋に世界記録を出した仁川アジアパラゲームスの時よりも、しっかり
下半身を使う練習をしており、練習の成果が出て、体全体を使って投げられるようになれば
さらに記録を伸ばせると考えている。今年は、世界記録を13m台に乗せることが目標だという。
7月5日の1500m男子(T12)では、堀越信司選手が4分08.26を出し、アジア新記録。
堀越選手は、「きつい練習が足りていない状況でのレースだったのですが、
思っていた以上に体が動きました。ラスト300mのあと一押しが足りませんでしたが、
その点以外、イーブンのタイムで入り、しっかり粘るという走りができたのでよかったと思います」
とコメント。
堀越選手は、今年4月のロンドンマラソン(兼 IPCマラソン世界選手権)で3位。
今後は、秋にドーハで開催されるIPC陸上世界選手権に照準をあわせて練習を積んでいく予定だ。
(取材・撮影/河原由香里)