芦田創選手(T47) 走り幅跳び

芦田創選手(T47)
走り幅跳び

第26回国際パラリンピック委員会(IPC)公認日本パラ陸上競技選手権大会
(7月18日、19日、長居陸上競技場)で、芦田創選手(T47、早稲田大学)が、
走り幅跳び(6m45)と三段跳び(13m79)で日本新記録。
4×100mのリレーJapanAチームでも4走で走り、日本新記録(44秒33)を獲得した。

芦田は、2週間前に開催された関東身体障害者陸上競技選手権大会(7月4日、5日、
町田市営陸上競技場)を棄権。踏み切り足のアキレス腱に痛みがあったことから、
大事をとっていた。
今大会までの期間も跳躍の練習はせず、跳躍のイメージを高めるかたちで臨んでいた。

芦田は、大会初日(7月18日)の走り幅跳びで6m45、2日目(7月19日)の三段跳びは
13m79を記録。

「冬のトレーニングでかなり筋力が上がっていたので、三段跳びのジャンプに
関しては跳べるだろうと思っていました。1本目から記録を出せるだろうと
思っていたんですが、大会前に練習ができていなかったぶん、1本目から5本目まで
助走が不安定でした。最後の6本目は、しっかり走り抜けて跳ぼうと思い、あまり
細かいことを考えずにいった結果、しっかりと記録を出すことができました」
とコメント。

冬季のトレーニングが充実し、記録を出せる身体づくりができたことが、
今大会の好記録につながったとみている。踏み切り足の痛みのために大会前に練習
できないことがあったが、気持ちを切り替えることができ、精神面でも強くなれた
と考えている。

競技終了後、取材に応える芦田選手

競技終了後、取材に応える芦田選手

走り幅跳びの記録は、2016年のリオ・パラリンピックの走り幅跳び(T47)の
参加標準記録A(6m45)を満たし、三段跳びはIPCのランキング(2015年7月現在)で
3位に入る記録となった。

芦田は、「世界選手権(IPC陸上世界選手権、10月22日から31日、ドーハで開催)の代表に
選ばれましたら、三段跳びはメダルの色をねらって勝負したいと思っています。
幅跳びは上位入賞を目指し、リオではメダルにかかるくらいの勝負をしていきたい
と思います」と話した。

(取材・撮影/河原由香里)