大会5連覇 男子T54/T53 樋口政幸

大会5連覇
男子T54/T53 樋口政幸

第11回 長野車いすマラソン大会(ハーフマラソン)が
4月19日(日)開催され、男子(T53/T54クラス)は、
樋口政幸選手が大会5連覇。2位に鈴木朋樹選手が入った。
男子(T52)は、上与那原寛和選手が優勝。
女子(T53/T54)は中山和美選手が優勝した。

今大会のコースは、長野赤十字病院前をスタートし、
長野オリンピックスタジアム前をゴールとする21.0945km。
レースは、2014年韓国で開催された仁川アジアパラ競技大会
5000m銅メダリストの樋口政幸(36歳)と、今年2月の
東京マラソン車いす男子2位の鈴木朋樹(20歳)が、10km付近
の五輪大橋で抜け出した。

先頭を交代しながら走るローテーションをしながら、2人で後続を
引き離す展開。樋口は残り3km付近で引き離そうと仕掛けたが、
鈴木は粘ってついていった。

最後の直線勝負となり、残り400mで樋口が鈴木を振り切り、
ゴールした。

2位の鈴木朋樹

2位の鈴木朋樹

2位に入った鈴木朋樹は、陸上トラック種目の中長距離では、
樋口に続く存在として期待されている。
大会前には、「目標は2位以内」と話していた。

優勝を競り合うにはまだ力が足りないが、
最後まで粘りの走りをみせた。

鈴木は、「最後の直線で、樋口さんに置いていかれてしまったん
ですけど、楽しく走れました」とコメントした。

大会5連覇の樋口は、

「序盤は様子をみながら、この大会にしてはスローペースでいきました。
五輪大橋からは鈴木選手と2人で走ったんですが、
鈴木選手は一緒に走るたびに速くなっている感じがしましたね。

残り3キロで上り下りがあるので、そこで仕掛けてみたんですけど、
鈴木選手が切れずについてきて、それで、ゴール手前で仕掛けよう
と思いました。

スプリントでは、まだ負けることはないと思います。
予定どおりで良かったと思います」と話した。

女子T54/53優勝 中山和美

女子T54/53優勝
中山和美

女子T54/53で優勝した中山和美は、

「タイムが去年より良かったと思います。最初は体が重くて、あまり
走れていなかったんですけど、後半は体が結構動いてよく走れました。

昨年のシーズンが終わってから、筋肉トレーニングをして、筋力を
つけてきました。これからは、それを走りにつなげられるようにして
いきたいと思います」と話した。

上位入賞者の皆さん

上位入賞者の皆さん

【結果】
◆男子(T53/T54クラス)
1位 樋口政幸 0:44.55
2位 鈴木朋樹 0:45.00
3位 花岡伸和 0:48.18
4位 伊藤尚弘 0:48.38
5位 松永仁志 0:49.35
6位 西原宏明 0:49.49
7位 渡辺習輔 0:49.49
8位 山賀英二 0:51.23

◆女子(T53/T54)
1位 中山和美 0:53.45
2位 遠藤玲子 1:18.36
3位 棚田優子 1:24.13

◆男子(T52)
1位 上与那原寛和 0:57.20
2位 髙田稔浩   0:57.20
3位 森島英樹   1:04.36

(取材/撮影 河原由香里)