試合開始前、円陣を組む日本チーム

試合開始前、円陣を組む日本チーム

2016ジャパンアイススレッジホッケーチャンピオンシップが2月7日から13日まで、長野市のビックハット(長野市若里多目的スポーツアリーナ)で開催。今大会は、日本、イタリア、韓国、チェコが参加した。

日本は13日、3位決定戦でチェコと対戦。
1ピリオドの13分03秒、2ピリオド2分13秒に熊谷昌治選手が得点してリードしていたが、後半はチェコに得点をゆるし、同点とされた。
オーバータイム(延長7分52秒)で、チェコがゴールを決め、勝敗をつけた。
今大会の結果は、優勝、韓国。2位イタリア、3位チェコ、4位日本。

攻める日本

攻める日本

日本代表チーム・中北浩仁監督は、「3位決定戦の試合は、惜しかったです。反省するならば2ピリオドが守りに入っていました。ただ、3ピリオドは惜しいところもあったけれど、戦えたと思います」と話した。
勝利を得られなかったが、海外3チームを招いて今大会を主催できたことの意義は大きいとみている。
「この大会は、新生ジャパンを掲げて臨んでいました。ソチパラリンピックに出場できなかったことで辛い思いをしてきましたし、そこから選手層が入れ替わったとしても、現在、プレーヤーは9名しかいませんし、フルでセット交代ができない戦いを強いられている状態です。ただ、この大会は、彼らが次に向かっていくきっかけになる大会にしたいと思っていました。スローガンとして掲げたのは、“勝つ意志”です。勝つ意志を前へ出しましょうと言ってきました。次につなげるためには、自分たちから勝ちにいく姿勢です。試合は負けたけれど、結果は出たと思います」と話した。

アイススレッジホッケーは、氷上の格闘技ともいわれる。

アイススレッジホッケーは、氷上の格闘技ともいわれる。

須藤悟選手は、「今大会ではいっぱい勉強をしていますので、あとは、やはり学んだことを発揮しないといけないです。次にしっかりつなげていかないといけないです。課題をあげるならば、個人レベルでは、プレッシャーがかかったところでのシュートにつなげること。チームとしては、取り組んできたことを、プレッシャーのかかった中でも、互いに声を出して、確認をとりながらやることです」と話した。

今大会は、日本アイススレッジホッケー協会が、2017年開催予定の冬季パラリンピック(ピョンチャン大会)への出場権獲得に向けて、チームの戦力や戦略の分析、競技の普及をはかる目的で主催。大会の資金は2015年9月から11月にかけてクラウドファンディング(目標金額380万円)で募り、実現した。

(取材・撮影:河原由香里)