大矢勇気選手。ジャパンパラ陸上競技大会(岐阜メモリアルセンター長良川競技場)にて撮影。

大矢勇気選手。ジャパンパラ陸上競技大会(岐阜メモリアルセンター長良川競技場)にて撮影。

日本パラ陸上競技連盟(JPA)は、今年11月にドバイで開催される世界パラ陸上競技選手権大会の日本代表選手を発表した。
車いす男子(T52クラス)の大矢勇気選手(ニッセイ・ニュークリエーション:NNC所属、37歳)は、初めて日本代表に選ばれた。

大矢選手は、7月20日21日に岐阜市で開催されたジャパンパラ陸上競技大会の100mで17秒54のアジア新記録をマーク。
世界パラ陸上のJPA派遣指定記録(17秒98)を突破し、このほど初めて日本代表に選ばれた。

ジャパンパラ陸上の取材のなかで、大矢選手は、今シーズン記録を伸ばすことができた要因について、「これまでの練習が週2~3回だったが、2020年の東京パラリンピックが近づいていることで、勤務先の上司の方に練習環境をつくっていただいた。今年2月から週5回まで練習できることになり、そのおかげで自分の苦手な点を克服できたり、タイムも上がるようになってきた」と説明。
自身の走りについては、「スタートが得意。スタートダッシュで先行逃げ切りが自分のスタイル」と話した。
競技歴13年目で掴んだ、初めての日本代表。
勤務先への恩返しになるような結果を目指し、世界の舞台に挑む。

※日本パラ陸上競技連盟 世界パラ陸上競技選手権大会日本代表選手(第一次発表)

(取材・河原レイカ)
(写真提供:小川和行)