相手ディフェンスのブロックを交わし、ドリブル突破を狙う落合啓士選手(右・11番/「関東リーグ2014」より)=2014年9月15 日/しながわ中央公園(東京・品川区)/撮影:星野恭子

相手ディフェンスのブロックを交わし、ドリブル突破を狙う落合啓士選手(右・11番/「関東リーグ2014」より)=2014年9月15 日/しながわ中央公園(東京・品川区)/撮影:星野恭子

ブラインドサッカー(視覚障害者5人制サッカー)日本代表のキャプテン、落合啓士(おちあい・ひろし)選手は、チームの大黒柱。強力なリーダーシップと周囲を和ませる明るさでムードメーカー役も果たしながら、選手を鼓舞、けん引し、「アジア制覇」を目指す。

■キャプテンとしてピッチ内外でチームを支え、アジア制覇を目指す

アジアパラ競技大会での目標は優勝。そして、ただ勝つだけでなく、内容も求めています。来年行われる、2016年リオ・パラリンピック出場権をかけたアジア予選大会を前に、今大会で「日本はアジアの中で脅威」と他チームから思われるような戦い方をしたい。そのために、今大会では「全試合無失点でのメダル獲得」にこだわりたいです。

どの試合も厳しい戦いとなると思いますが、特に中国は頭ひとつ抜けているので大きなポイントだと思っています。中国は攻撃力が高いので、日本はまず、しっかり守備をして、そこからカウンター攻撃を仕かけて確実に得点する、この意識が大事だと思っています。日本の守備力は、9月のフランス遠征でヨーロッパの強豪国と試合を重ね、世界にも通用することが確認できました。自信をもって戦ってきます。

僕個人としては、今大会はキャプテンという素晴らしい役目をいただいての出場になります。人と話すことが好きなので、ピッチ外では皆を笑顔にしてリラックスさせ、ピッチに入ったら闘争心を全面に出して引っ張る。そんなふうにチームの支えになりたいです。

我々代表10人は、代表に選ばれなかった選手たち、またスタッフやサポーター、ファンの方々一人ひとりの思いを背負い、その思いをピッチで出して戦ってきます。

(取材・文・撮影/フリーライター星野恭子)