山本篤選手

山本篤選手

陸上・T42の山本篤選手は、今年6月の日本選手権で200mのアジア新記録(26秒02)、9月のジャパンパラ陸上競技大会で100mのアジア新記録(12秒61)を出した。

体幹やインナーの筋力を意識したトレーニングを取り入れ、これまでの自分のトレーニング方法と融合されたことにより、走りがさらに良くなったと感じている。
走り幅跳びは、リオパラリンピックを見据えてあわせていく途中の状態にあるが、よい感触を得ているという。

アジアパラ競技大会では、100m、200m、走り幅跳びの3種目で金メダルをねらう。

■よりよいパフォーマンスを目指して

今年は2月にオーストラリアに行って、トレーニングを見直した部分がありました。オーストラリアの記録会でも良い記録はでていたんですが、向こうでのトレーニングと自分のトレーニングをミックスさせるようになって、より良くなったというのがありますね。

走る練習はそれほど変わらないんですけど、ウエイトトレーニングがだいぶ変わりました。この半年間、体幹の保持、ねじり、インナーの筋力アップを続けてきました。体重は変わらないんですけど、周囲のみなさんに「大きくなった」と言われます。

走り幅跳びは、今はまだ、義足が試行錯誤という感じです。僕の場合は、練習と試合とですごく違うんですが、まだ試合を数多く出ていないので、その点で、あってきていないんだと思います。
感触的には良いので、来シーズンにはベストが出せたらいいですね。リオパラリンピックに向けて調整していく感じです。

■アジアパラで目指す3つの金
アジアパラ競技大会は、今年の一番大きい大切な大会です。
最終的な調整は選手村に入ってからになると思います。それまでは、自分の普段の調子をどういうふうにしたら、よいパフォーマンスができるのか考えながら調整していきたいと思います。

目標は、100m、200m、走り幅跳び3つで金メダルですね。

(写真は、ジャパンパラ陸上競技大会200mの走り,撮影・取材/河原由香里)