東京マラソン2024(3月3日)の車いす男子は、鈴木朋樹(トヨタ自動車、No1005)が1時間23分05で優勝した。2位は、ダニエル・ロマンチュク(米国、No1001)が1時間28分33だった。

男子車いすのレースは、東京都庁前のスタートから序盤5キロは7選手の集団で進んでいた。長い下り坂をスピードを出して下りながら互いに様子を伺っていたが、下り坂が終わり比較的フラットな道に入る10キロ付近で、国際的なマラソンレースで上位に入る実力を持つダニエルと鈴木の2人が集団から抜け出した。

優勝は、ダニエルか、鈴木か。

どちらの選手が、どの地点で勝負を仕掛けるかが見どころとなった。

浅草に入った18km付近で鈴木が先頭を獲り、ダニエルを引き離した。鈴木はダニエルとの差を拡げ、そのままゴールした。

鈴木は、レースを振り返り「浅草から一人で走る展開となり、自分との闘いとなりました。目標としていた1時間21分台は達成できず1時間23分台でしたが、(パリ・パラリンピック出場に関係すると考えられる)ハイパフォーマンスランキングの2位に入る記録にはなったので、その点は評価してもよいと思っています」と話した。

(取材:河原レイカ)

(写真:小川和行)