総合1位の小林幸一郎選手

総合1位の小林幸一郎選手

 2014クライミング日本選手権マムートカップが1月4日、5日に、東久留米スポーツセンターで開催され、障害者部門(総合)は小林幸一郎選手(B2)が優勝した。今大会の障害者予選には、視覚障害13選手(B1:6名、B2:4名、B3:3名)、肢体(片足)障害2選手が参加。決勝には視覚障害8選手が進んだ。

 総合1位の小林選手は、クライミングの普及などに取り組むNPO法人モンキーマジックの代表理事。NPOの活動では、視覚障害のあるクライマーと障害のない人がともにクライミングを楽しむ機会なども提供している。
 総合2位に入った高校生の会田祥選手(B2)、総合4位に入った川井雄人選手(B1)は、モンキーマジックの教室を通じてクライミングを始めており、小林選手は「ここ最近は会田君と互いに1位になったり、2位になったりを繰り返していたので、今回、僕が上にいけて良かったです。会田君や川合君など若い後進の選手が育ってきてくれているのが嬉しいです」と話した。
 また、今大会は今年9月にスペインで開催予定の世界選手権の出場選手選考を兼ねていることから、今後は世界選手権に照準をあわせてトレーニングしていく考え。 (取材・撮影/河原由香里)

※カッコ内、B1、B2、B3は視覚障害の区分。数字が小さいほどが障害の程度が重い。
※※ 視覚障害の選手は、競技の前に、ホールド(壁に取り付けられている石)の位置の情報を音声で聞いている。競技中、選手がホールドの位置を迷っている場合には、マイクで音声により情報が提供される。

【成績・総合】
1位:小林幸一郎(B2)
2位:会田祥(B2)
3位:藁和田一洋(B3)
4位:川井雄人(B1)
5位:前岡ミカ(B3)
6位:岩本謙司(B1)
7位:前岡正人(B1)
8位:青木宏美(B1)

総合2位の会田選手

総合2位の会田選手

総合3位の藁和田選手

総合3位の藁和田選手

総合4位の川井選手

総合4位の川井選手

前岡ミカ選手

前岡ミカ選手

岩本謙司選手

岩本謙司選手

前岡正人選手

前岡正人選手

青木宏美選手

青木宏美選手