マルセル・フグ(スイス)が金メダル

東京パラリンピック(8月28日)男子T54(車いす)5000m決勝は、スイスのマルセル・フグが優勝した。
マルセルは前日に実施された予選1組、アメリカのダニエル・ローマンチャックとともに他の選手を大きく引き離し、10分を切るタイムで決勝に進出していた。
決勝は、マルセルとダニエル、さらに予選2組を余裕の走りでトップ通過していたタイのプラワット・ワホーラム(リオ・パラリンピック同種目金メダル)など有力選手が集団内でどのような位置をとって走るか、誰がどのタイミングでスピードの上げ下げを仕掛けるかなどが見どころだった。


序盤から、レースを支配したのはマルセルだった。スピードの上げ下げで他の選手に揺さぶりをかけ、終盤は揺さぶりを控えて力を温存。蓄えていた力をラストスパートで発揮した。2位はブレント・ラカトシュ、3位はタイのプータレート・コンラックが入った。ダニエルは4位。

(文:河原レイカ)

(写真提供:小川和行)