谷口真大選手

谷口真大選手

IPC(国際パラリンピック)公認 第19回関東身体障害者陸上競技選手権大会が7月5日(土)6日(日)、町田市立陸上競技場で開催された。初日の5日は小雨が降ったりやんだりする天候だったが、男子(T11)800mでは谷口真大選手が2分10.38で日本新記録。晴天に恵まれた6日は、山本篤選手(T42)が400mを1.00.02で走り、アジア新記録を出した。

 谷口真大選手は6月に大阪で開催された日本身体障害者陸上選手権大会(日本選手権)の後、800mの日本記録更新を目指して練習を積んでいた。
「日本記録を切ることだけを目標に、今日、ここへ来たので、それを達成できてよかったです。関西はすごく暑いので、関東へ来たら涼しくて、走りやすかったです」と話した。

山本篤選手

山本篤選手

 山本篤選手は、日本選手権での200mアジア新記録(26.02)に続き、400mでアジア新記録を出した。100m、200mをメイン種目としているが、100m、200mとは別の日に400mが予定されているなど、メイン種目に影響のないタイミングがあれば、一年に1~2回、400mを走っている。
今大会では初日に行われた100mと走り幅跳び、2日目の400mに出場した。
「日本選手権の後、体調を崩してしまい、練習をできていない時期があったんですが、今日は、天候が良かったので、“400mを本気で走って記録更新しろ”って言っているんだろうなと思いました。隣のコースに池田君(池田樹生選手・T44)という目標がいたので、走りやすかったですね。池田君が60秒くらいで走ると知っていたので、同じくらいで走れたら記録もいけるだろうと思っていました」と話した。

※カッコ内のアルファベットと数字は、障害によるクラス分けを示す
T11、T12、T13 視覚障害
T42~T47 立位 切断・機能障害(義足や義手を使用)
一の位の数字が小さいほうが比較的、障害が重い。
クラス分けの詳細は、日本身体障害者陸上連盟のホームページで解説されている。

※今大会では、男子400m(T42、T44、T47)として競技が行われた。
この場合、T42、T44、T47の選手が1つの400mのレースを走り、各クラス別に結果をみる。

谷口選手の写真:撮影・河原由香里
山本篤選手の写真:撮影・一ノ谷信行
取材/河原由香里