女子優勝の国リハLadiesチームむさしずく

女子優勝の国リハLadiesチームむさしずく

マネードクター2019日本ゴールボール選手権大会が11月2日~3日、足立区総合スポーツセンターで開催され、女子は、国リハLadiesチームむさしずく(国リハ)が大会2連覇。男子はAmaryllis(アマリリス)が3連覇を果たした。

今大会は、男女それぞれ6チームが出場し、女子の決勝は、国リハ(若杉遥、安達阿記子、萩原紀佳、加藤三重子)対九州なでしこ(浦田理恵、小宮正江、山口幸子、古賀雅子)となった。国リハの若杉、安達、萩原は日本代表強化指定選手。一方、九州なでしこも、浦田、小宮が日本強化指定のベテラン選手だ。
前半はともに譲らず、0対0で折り返した。後半、国リハのライト萩原が先制点をあげ、レフトの若杉が続いた。終盤に若杉がさらにダメ押しの1点を加え、国リハが3対0で勝利した。
若杉は、決勝について、「ライトウイング(萩原)が相手の攻撃に耐えてくれたので、得点につながった」と説明。相手チームがライトの萩原を狙うかたちで攻めてきたが、萩原のディフェンスで相手に得点を許さなかったことを勝因の一つに挙げた。
チームの練習では、相手選手の手先、足先、ポール際を狙うコントロールを強化してきたが、その成果も出たとみている。萩原は、自身のポジションが相手の攻撃のターゲットになっていることを自覚し、「落ち着いて、ディフェンスしていこう」と心掛けたという。

準優勝の九州なでしこ

準優勝の九州なでしこ

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■男子優勝のアマリリス、センター金子、得点源の辻村、伊藤を活かす

男子の決勝は、Amaryllis(アマリリス:伊藤雅敏、高野悠斗、辻村真貴、金子和也)と所沢サンダース(所沢:林真生、田口侑治、山口凌河、宮食行次)となった。
アマリリスは、伊藤、辻村、金子。所沢は田口、山口、宮食が日本代表強化指定選手となっており、国内トップレベルの選手が所属するチームが対戦した。

前半、アマリリスは辻村と伊藤の攻撃で3得点を重ねたが、所沢も宮食が得点し、後半残り2分で追いついて3対3の同点とした。後半は、アマリリスが3点を追加し、所沢の攻撃を封じて、6対3で優勝した。
日本代表チームのポジションではウイングをポジションとする金子は、決勝では守備の要となるセンターに入った。高いバウンドボールを得意とする伊藤、小さなバウンドを持ち味とする辻村の攻撃力を活かしつつ、要所では自身も攻撃の一手を加え、相手チームに揺さぶりをかけた。
金子は、「前半は、一人ずつ失点してしまったが、6対3はチームにとって大きな成長だと思う」とコメントした。
辻村は、「ディフェンスで辛抱できたことが良かった」と指摘。チームに正センターがいない中で、本来ウイングの金子がセンターとしての役割を果たし、失点を抑えたことを勝因に挙げた。
なお、今大会、男子の最多得点選手は伊藤雅敏、MVPには辻村真貴が選ばれた。

男子準優勝の所沢

男子準優勝の所沢

(取材・撮影:河原レイカ)