男子(T54)800m予選 タイのTanaRawat選手(右)、鈴木朋樹選手(中央)、HugMarcel選手(左)

男子(T54)800m予選
タイのTanaRawat選手(右)、鈴木朋樹選手(中央)、HugMarcel選手(左)

IPC陸上世界選手権(カタール・ドーハ、28日)で、男子(T54)800m予選が行われ、日本は鈴木朋樹選手(21歳)、渡辺勝選手(23歳)、樋口政幸選手(36歳)の3選手が出場。

鈴木と樋口が、準決勝に進出した。渡辺は予選敗退。

男子(T54)800mは、計4組で実施され、各組3着までの選手(12名)と、残りの選手のうちタイムで上位の4名が準決勝に進出する。

鈴木は予選3組で、タイのTanaRawat選手(今大会1500mと5000mで金メダルを獲得)、スイスのHug Marcel選手(今大会5000m銀メダルを獲得、800mの世界記録保持者)と同組となったが、スタート前に自分で「よしっ」と声を出すなどして、落ち着いてレースに臨んでいた。

「走る前からタイのTana選手の後ろにつくことを目標にしていたんですが、スタートして、自分で“いける”という感触がありました。オーストラリアのLappin Jake選手が後ろから詰めてきて、最後は抜かれたかなと思ったんですけど。ギリギリで、なんとか3着で入ることができてよかったです」と鈴木。準決勝に向けては、「これまでの練習の成果を出すだけなので、精一杯がんばりたいです」と話した。

800m予選、樋口政幸選手(写真左)

800m予選、樋口政幸選手(写真左)

中長距離では国内トップ選手の樋口は、今大会1500m7位、5000m5位の成績をおさめている。
800m予選は1組で、中国のCuiYanfeng選手、チュニジアのGuarbi Yassine選手らの様子を見ながら、危なげない走り。3着を確実に獲りにいった。
樋口は、「準決勝以降は、強者のみしかいない戦いになります。なんとかスプリント勝負をしたいと思います」と話した。800mでの決勝進出をねらう。

男子(T54)800m準決勝(計2組)は、29日(カタール・ドーハ)9時54分開始予定、決勝は同日19時35分予定。