男子(T52)1500m 佐藤選手(右)、上与那原選手(左)

男子(T52)1500m
佐藤選手(右)、上与那原選手(左)

IPC陸上世界選手権(カタール・ドーハ、10月26日)の男子(T52)1500mで、上与那原寛和選手(44歳)が銀メダル(3分49.62、アジア新記録)、佐藤友祈選手(26歳)が銅メダル(記録3分49.79)を獲得した。

レースは、アメリカのMartin Raymond選手が序盤から飛び出して先行、2番手に佐藤選手、その後ろに上与那原選手がついて進んだ。最後の直線で、2着、3着は日本人選手同士の争いとなり、レース経験が豊富な上与那原選手が後ろから上がってゴールした。

今大会で初めて日本代表となり、国際大会の初戦となった佐藤は、「はじめての国際大会出場で、周囲からもそれほどメダルを獲ることを期待されていなかったと思います。そんな中で、自分自身、メダルを獲れて嬉しいです。レース展開は、自分で組み立ててやるようにコーチから助言をいただいていました。自分が先頭を走って、2着か、あわよくば先頭でゴールしたいと思っていたのですが、その走りをした結果、最後の最後で上与那原さんに後ろから抜かれてしまいました。レース経験の差でここまで違うのかということを改めて感じました。最後の最後が、かなり悔しいです」と話した。

最後の直線勝負を制した上与那原は、「日本人2人でチームのような走りができて、2人でメダルを獲りにいけたと思います。最後の直線100mは、佐藤選手に対してもライバルという意識に切り替えて走りました」。

国際大会初出場の佐藤が表彰台に上がったことを喜びながらも、ライバル意識も示した。

銀メダルを獲得した上与那原

銀メダルを獲得した上与那原

銅メダルを獲得した佐藤選手

銅メダルを獲得した佐藤選手

(取材・撮影:河原由香里)