3位決定戦 日本対アメリカ。 キャプテンの池透暢選手(写真右)

3位決定戦 日本対アメリカ。
キャプテンの池透暢選手(写真右)

2016ジャパンパラウィルチェアーラグビー競技大会が5月19日から22日まで
千葉ポートアリーナで開催され、日本は3位決定戦でアメリカと対戦。
51対56で敗れた。

今大会は、アメリカ(世界ランキング2位)、日本(同3位)、オーストラリア(同4位)、
イギリス(同5位)が出場。
各チームとも、今夏のリオ・パラリンピックでの戦いを視野に入れて臨んでおり、
若手の選手を起用してチーム力の底上げを図ったり、課題の再確認をする機会となった。

日本は、リーグ戦3勝3敗で3位決定戦に臨んだが、
アメリカの選手のフィジカルの強さやゴール前の徹底的なディフェンスに阻まれ、
得点差を詰められなかった。

キャプテンの池透暢選手(持ち点3.0)は、「世界ランキング2位、3位、4位、5位の
チームが出場している中で、最下位という結果を認めなくてはならないと思います。
ただ、得点差を詰めることができたり、勝利できた試合もありました。

力は拮抗していて、どのチームが抜け出るか分からない状態で、
リオ・パラリンピックに向かっていると思います。
リオまでの時間を考えながら、トレーニングを見直していきたいと思います。
個人のスキルアップ、ラインナップごとのタイミング、コミュニケーションを
より高めていかないといけないです」と話した。

池崎大輔選手

池崎大輔選手

攻撃の要である池崎大輔選手(持ち点3.0)は、
「アメリカのフィジカルの強さが出た試合でした。それに耐えることができず、
自分たちの試合ができなかったです。でも、そこを強化すればアメリカに勝てることは
クリアになっていると思います。
ラグビーは、車いす同士がぶつかりあいますので、体力が削られます。
疲れたら、負ける。もっともっとフィジカルを鍛えて、メンタルも鍛えて、
自分たちのプレーをするということです」と話した。

官野一彦選手

官野一彦選手

今井友明選手

今井友明選手

ウィルチェアーラグビーは、各チーム4選手対4選手で戦う。
各選手に障害の程度による持ち点(クラス)があり、
コートに出ている4選手の持ち点の合計が8.0点以内でなければならない。
4選手の特徴と持ち点の組み合わせは、戦術の一つだ。

今大会で、日本は、池選手(3.0)、池崎選手(3.0)、若山英史選手(1.0)、
今井友明選手(1.0)の「持ち点3、3、1、1」の組み合わせ、
池崎選手(3.0)、仲里進選手(2.5)、官野一彦選手(2.0)、
岸光太郎選手(0.5)の「持ち点3、2.5、2、0.5」の組み合わせなどで
臨んだ

(取材・撮影:河原由香里)