2015ジャパンパラ ウィルチェアーラグビー競技大会が
5月22日から24日まで、千葉ポートアリーナで開催され、
日本は決勝でイギリスと対戦、57対43で勝利し、優勝した。
今大会は、イギリス、ニュージーランド、デンマークの3カ国の
チームを招いて行われた。日本は予選リーグを全勝で勝ち進み、
準決勝でニュージーランド、決勝でイギリスに勝利した。
日本は、2012年のロンドン・パラリンピックで4位。
2016年のリオ・パラリンピックに向けてチームの強化を進めている。
海外のチームとの対戦は、実戦で課題を見つけ、修正に取り組む機会となった。
日本が目指しているのは、攻守の切り替え(トランジション)の速さを強みとするチーム。
コート内の4人の選手が、攻守の意識を共有し、実践することが必要になる。
互いの意思を伝えるコミュニケーションも不可欠だ。
池透暢(いけ・ゆきのぶ)選手は、「ミーティングで全員の意見を出してもらっています。
普段はあまり意見を出さない選手からもさまざまな意見が出てきて、課題は次の試合では
修正するようにしています」と話した。
池崎大輔(いけざき・だいすけ)選手は、「トランジションが速ければ、自分たちに有利な
オフェンス、ディフェンスができます。この大会で、そのタイミングや意識を植え付けられる
ことは、よい経験になっていると思います。もっと声を出しながら、やっていきたいです」
とコメントした。
2016年のリオ・パラリンピックの予選大会となる「2015アジア・オセアニア選手権」は
今年10月に、今大会と同じ会場(千葉ポートアリーナ)で開催される予定。
日本は、今大会で得た経験を踏まえ、攻守の精度を高めて臨む。
【日本代表チーム】
(カッコ内は障害のクラス:持ち点)
1 若山英史(1.0)
4 芳賀理之(2.0)
7 池崎大輔(3.0)
9 今井知明(1.0)
10 佐藤佳人(2.0)
11 仲里進(2.5)
13 島川慎一(3.0)
14 庄子健(2.0)
15 岸光太郎(0.5)
20 山口貴久(1.0)
21 池透暢(3.0)
22 乗松聖矢(1.5)
ヘッドコーチ:荻野晃一
※ウィルチェアーラグビーは、男女混合可の競技で、4人の選手で対戦する。
障害の程度によって、各選手に持ち点が設定されており、障害が軽いほど持ち点は高く、
重いほど持ち点は低い。
コート内の4選手の持ち点の合計点は8点以内で編成しなければならない。
女子選手が含まれる場合には、0.5点の追加が許可される。(最大は10点)
(取材・撮影/河原由香里)