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開幕まで300日あまりに迫った東京パラリンピックを前に世界上位8カ国が集い、車いすラグビーの世界一を争う国際公認大会、「車いすラグビーワールドチャレンジ2019」が16日、東京体育館(渋谷区)で開幕する。

この大会が日本で開かれるのは初めて。また、現在、開催中のラグビーワールドカップと同時期に行われるのも世界初の試みであり、障害の有無に関わらず、ともに世界一を目指す「ラグビー選手たち」の姿を通じた共生社会実現の象徴となることも期待されている。

昨夏、世界選手権を初制覇し、現在、世界ランク2位につける日本代表は東京パラリンピックでの金メダル獲得への弾みとすべく、今大会でも優勝を目指す。池透暢キャプテンは、「現在、車いすラグビーのトップ争いはとても激しく、どの国が優勝してもおかしくない状況にある。ハイレベルな大会になるだろう。私たちも、観客に誇れるようなラグビーを見せたい」と意気込みを語った。

また、ポイントゲッターのエース、池崎大輔は、13日に行われたラグビーW杯の日本―スコットランド戦を合宿中にチームメートとテレビ観戦したそうで、「ラグビーW杯がいい形でつないでくれたので、僕たちも車いすラグビーの魅力を伝えられるようないい試合をしてファンを作り、来年につなげたい」と力を込めた。

日本のケビン・オアーヘッドコーチは今大会で若手選手も含めたさまざまな選手起用のオプションを試し、東京パラへの試金石にしたい考えで、16日の開幕戦で対戦するブラジルについては、「リオパラリンピックでも強豪国といい試合をしていたチーム。侮らず、しっかり戦いたい」と気を引き締めていた。

大会は出場8カ国が2組に分かれて1次ラウンド(16日~18日)を戦い、各組上位2チームが19日の準決勝に進み、20日に決勝と3位決定戦が行われる。

A組:日本(世界ランク2位)、イギリス(4)、フランス(6)、ブラジル(10)

B組:オーストラリア(1)、アメリカ(3)、カナダ(5)、ニュージーランド(9)

<大会サイト>

<会場観戦>
・16日~18日: 観戦無料
・19日~20日: 一部有料席あり: 

<テレビ放送>
・放送予定=NHK BS1

・放送予定=BS-TBS

(写真)
「車いすラグビーワールドチャレンジ2019」開幕前日の15日、会場の東京体育館(東京・渋谷区)で公開練習と記者会見が行われ、優勝盾(中央)を囲んで各国キャプテンが顔を揃えた。日本代表の池透暢キャプテンは左から4番目

(取材・撮影:星野恭子)