決勝は、 宮城MAX 対 埼玉ライオンズ 

決勝は、
宮城MAX 対 埼玉ライオンズ 

内閣総理大臣杯争奪・第43回日本車椅子バスケットボール選手権大会が、
5月4日から6日まで、東京体育館で開催された。

今大会は、全国の地区予選を勝ち抜いた15チームと
日本選抜車椅子バスケットボール選手権大会優勝チームの計16チームに
出場資格が与えられている。
今年は、4チームによるリーグ戦が行われ、各グループで勝ちあがった1チーム
でトーナメント戦を行った。

決勝は、宮城MAX(東北ブロック・宮城県)が
埼玉ライオンズ(関東ブロック・埼玉県)を64対19で下し、
大会7連覇を果たした。

3位決定戦は、千葉ホークス(関東ブロック・千葉県)と
ワールドB.B.C(東海北陸ブロック・愛知県)の対戦。
54 対 45で、千葉ホークスが勝利した。

宮城MAXは、
藤本怜央選手がドイツのチームに所属し経験を積んでいた関係で、
今大会直前に合流するという不安要素があったが、
決勝では、第1クォーターに21対6と得点差をつけ、
序盤からライオンズを突き放した。
ディフェンスの強さでリバウンドを譲らず、反撃を許さなかった。
藤本選手は、今大会の得点王。豊島英選手は最優秀選手に選ばれた。

得点王の藤本選手

得点王の藤本選手

■宮城MAX・藤本怜央選手(31歳)(障害の持点4.5)

「不安はあったと思うんですけど
力強いバスケを見せることができたと思います。
チーム自体も手ごたえを感じることができた
充実した大会だったと思います。
実際に一緒にやれないところはあったんですけど、
半年間、試合をドイツで重ねて
MAXのみんなも僕の穴を埋める努力をしてきてくれたと思います。
宮城MAXは、これからも強いMAXでいられるように
努力していきたいと思います。
日本代表としても、リオの予選が控えていますので、
世界でも互角に戦えるようにしていきたいと思います」

最優秀選手の豊島英選手

最優秀選手の豊島英選手

■宮城MAX・豊島英選手(26歳)(障害の持点2.0)
「優勝して嬉しく思いますし。正直、ほっとしました。
今大会の一番の山場は、5日に対戦した千葉ホークス戦
だったので、そこでチーム一丸となって勝てたので、
その勢いで臨むことができて、優勝できてよかったと
思います。
ミスも多くて、優秀選手賞(MVP)を受賞できると思わ
なかったので、正直、びっくりしました。嬉しかったです」

障害の持ち点
車いすバスケットボールでは、選手に対して、障害の程度に
応じた持ち点が与えられている。
コート内でプレイする選手の持ち点の合計は14.0点を超えて
はいけないルールになっている。

11

1

6

■宮城MAX
4番 豊島英
5番 藤本怜央
6番 東海林和幸
8番 佐藤聡
9番 田中大地
10番 中澤正人
11番 加藤芳博
13番 高橋浩則
14番 向後寄夫
15番 藤井新悟

■埼玉ライオンズ
00番 篠田匡世
7番 原田翔平
8番 永田裕幸
17番 大館秀雄
18番 三元大輔
20番 宮澤厚史
30番 藤澤潔

(取材・撮影/河原由香里)