優勝は、大分Aチーム

優勝は、大分Aチーム

第28回全国車いす駅伝競走大会が3月12日、京都市内で開催され、大分Aチームが優勝。記録は45分56秒だった。大分の優勝は10年ぶり9回目。昨年の前回大会では中継ミスにより失格となった福岡チームが2位。3位には、岡山が入った。今大会は、主力選手の海外遠征などにより、前回優勝の東京が出場していない。出場チーム数は18チームだった。

大分Aは、1区の渡辺習輔選手が、岡山の松永仁志選手、大阪の吉田高志選手に続き、区間5位でつないだ。
2区の吉野誠二選手は2016年12月に兵庫県から大分県に移転。大分チームでは、他の選手のモチベーションの高さに刺激を受けて、練習を積んでいた。2区では順位を5位から2位まで上げて、トップに迫った。
吉野がつくった流れに乗り、3区の笹原廣喜選手が先頭に立ち、後続との差をつけた。
2区の吉野と、3区の笹原は、区間賞を獲得。4区の河室隆一選手が健闘し、アンカーの廣道純選手につないだ。河室、廣道ともに区間2位の走りだった。

大分Aの5区 廣道純選手

大分Aの5区 廣道純選手

大分Aの廣道純選手は、「今回は、大会前から、みんなで勝つぞ、勝つぞ、優勝だという言葉が出ていましたので、優勝という結果になり、良かったです。オーダーは、渡辺習輔選手が1区を走ると言いましたので、僕が5区にまわりました。渡辺選手が今までで一番、良い走りをしてくれました。4区には福岡の山本浩之選手がいましたので、2位の福岡との差がどうなるかなと思っていたんですが、河村選手も良かったです。大分Aは、他のチームと比べて、それほど華のある選手がいないんですが、落ちる選手がいないんです。強い選手がいても、落ちる選手がいるチームではなかったことが勝因ですね。僕は5区の前半、少し気負いすぎましたけど、やっぱり、優勝はいいですね」とコメントした。

2位は、福岡

2位は、福岡

リベンジを胸に今大会に臨んだ福岡チーム。1区の洞ノ上浩太選手は、上位を争うことが予想される大分A、岡山との差をどれだけつけられるかを意識していた。
昨年失格だったことにより3列目に並んでのスタートになったが、長野の樋口政幸選手についていき、1区走者の役割を果たすことができた。2位で2区につないだが、大分Aの2区の吉野、3区の笹原が好調で差をつけられた。福岡4区の山本浩之選手は区間賞の走りだったが、大分Aの河室選手との差を詰めきることはできず、2位に終わった。
今回は、2月の東京マラソンで優勝した渡辺勝選手が不在。次回大会での王者奪還を狙う。

3位の岡山5区 佐藤友祈選手

3位の岡山5区 佐藤友祈選手

3位の岡山は、前回大会に続き、2度目の表彰台。区間賞獲得者はいないが、1区の松永仁志選手、2区の高原圭司選手、4区の生馬知季選手が区間3位。5区の佐藤友祈選手は区間4位だった。
松永仁志選手は、「皆、区間1ケタ台の順位で、それぞれが各区間でベストを尽くして、今回の結果につながったと思います。4区、5区で順位を上げる作戦だったので、作戦どおり事が運んだと思います。2回連続で表彰台に上がったことで、今後は、他チームからマークされるようになるでしょうし、来年も、また表彰台に上がれるようにチームづくりをしたいと思います」と話した。

昨年に続き2度目の表彰台 3位の岡山

昨年に続き2度目の表彰台
3位の岡山

優勝 大分A 45分56
(1区 渡辺習輔、2区 吉野誠二、3区 笹原廣喜、4区 河室隆一、5区 廣道純)
2位 福岡  47分04
(1区 洞ノ上浩太、2区 炭谷延幸、3区 田中祥隆、4区 山本浩之、5区大津圭介)
3位 岡山  50分10
(1区 松永仁志、2区 高原圭司、3区 高田雄三、4区 生馬知季、5区 佐藤友祈)