黒田智成選手(右)

黒田智成選手(右)

ブラインドサッカー国際親善試合・さいたま市ノーマライゼーションカップが3月22日、
フットメッセ大宮で開催され、日本代表がコロンビア代表と対戦した。

コロンビアは、2014年の世界選手権で7位に入った南米の強豪チーム。
日本は同大会6位の成績をおさめているが、コロンビアとの過去の対戦は
2010年8月の世界選手権1次リーグで0対0の引き分けだった。

試合は、前半6分、日本の5番・黒田智成選手がコロンビアのディフェンスを抜き、
角度をつけたシュートでゴールを決めて先制。

日本はこの1点を守り切り、コロンビアに勝利した。

シュートを決めた黒田選手は、「ねばり強いディフェンスから自分のところにボールが
こぼれてきたので、シュートまで運んで決めたいなと思いました。シュートを打った瞬間
は、キーパーが近いということは分かったので、キーパーだけは外そうと思って、角度を
つけて狙って打ちました。急に角度をつけたので、入るかどうか不安だったんですけど、
うまく入ってくれてよかったです」とコメント。

日本の魚住稿監督が、今回のコロンビア戦で掲げていたテーマは「攻撃と守備の融合」。
フィールドの高い位置からプレッシャーをかける体制をとり、守備から攻撃への良い
流れをつくることを目標にしていたが、黒田のゴールはこれを実現した。

日本の固い守備でコロンビアに得点を許さなかった

日本の固い守備でコロンビアに得点を許さなかった

コロンビアの10番・JUAN DAVID PEREZ QUINTERO(ファン ダビド・ペレス キンテーロ)
選手は、スピードがあり、技術力も高く、コロンビアの攻撃の中心になっている選手だが、
日本は4番・田中章仁選手らの固い守備でゴールを許さなかった。

日本代表は、今年秋に予定されている
2016年リオ・パラリンピック・アジア予選に向けて強化を進めている。

魚住監督は、コロンビア戦について、「結果としても、一つつかみたいと考えていました」
と話した。コロンビア戦の勝利を、チームの今後の良い流れにつなげたい考え。

(取材・撮影/河原由香里)