2020東京パラリンピックの観戦チケットの申し込み状況が気になっていた。
オリンピック観戦チケットの申し込みの時には、公式ウェブサイトへアクセスが混雑し、なかなか手続きができないなどの問題が発生した。テレビのニュースなどでも報道され、それを受けて、申し込みはますます過熱していくように感じていた。
一方、パラリンピックの観戦チケットの申し込みが始まってから終了までの間、オリンピックの時のような混乱が話題になることはなかった。
観戦チケットの申し込みにトラブルがなかったとしたら、それは「良かった」と言うべきだろう。そう思いながら、私の心の中に心配があった。
混乱が生じなかったのは、観戦チケットの申し込みが少ないためではないかと思っていたからだ。
申込み状況を調べていたところ、
日本経済新聞のウェブサイト(9月9日付)に
「パラリンピック申し込み終了。アクセス135万件」
という記事を見つけた。
記事によると、「申込期間中の公式販売サイトへのアクセス数は累計135万件あった」。
さらに「五輪のチケット販売の際には、累計2425万件のアクセスがあり、サイトが混雑して手続きができなくなるなどのトラブルが発生した。パラリンピックのチケット販売では目立った混乱は見られなかった」と書かれている。
公式販売サイトへのアクセス数なので、観戦チケットの申し込み数ではない。
実際にチケットを申し込んだか否かは不明だが、サイトへのアクセス数を、チケット購入に関心を持った人のおおよその数として考えることはできるだろう。
改めて、観戦チケット申し込みサイトへのアクセス数を並べると、
オリンピック=2425万件
パラリンピック=135万件
数字だけでみると、オリンピックは、パラリンピックの約18倍だ。
これは、一体、どう捉えたらよいのだろう。
2020東京オリンピックは33競技339種目、選手数の上限は1万1,090人と発表されている。これに対し、パラリンピックは22競技540種目、選手の上限は4,400人。オリンピックとパラリンピックでは、実施される競技・種目は異なり、出場選手数に差がある。
だから、観戦チケットの申し込みサイトへのアクセス数を数字だけで比べて、
どちらが多く、どちらが少ないなどと考えるのは、意味がないのかもしれない。
観戦チケットの申し込みサイトにアクセスした人は、
「チケットを手に入れて、競技会場に観に行きたい」と考えた人たちだろう。
オリンピックの競技・種目、選手に対して、なぜ、そう思うのか。
パラリンピックの競技・種目、選手に対して、なぜ、そう思うのか。
オリンピックと、パラリンピックの間で、
共通する理由もあれば、異なる理由もある気がする。
「2425万件」と「135万件」
これらの数字の根っこに何があるのか、探してみたい。
(河原レイカ)
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