「関東リーグ2014」第2節の対乃木坂ナイツ戦で、敵陣内にドリブルで攻め込むAvanzareつくばのエース川村怜選手=2014年9月15日/しながわ中央公園(東京・品川区)/撮影:星野恭子

「関東リーグ2014」第2節の対乃木坂ナイツ戦で、敵陣内にドリブルで攻め込むAvanzareつくばのエース川村怜選手=2014年9月15日/しながわ中央公園(東京・品川区)/撮影:星野恭子

ブラインドサッカー(視覚障害者5人制サッカー)日本代表の川村怜(かわむら・りょう)選手は、25歳とチーム最年少にしてエースの一翼を担う。豊富な運動量で、自ら勝利をたぐり寄せる。

■堅い守備からのカウンター攻撃で、悲願のアジア制覇へ!

ブラインドサッカー日本代表は前回2010年の中国・広州大会では出場4カ国中4位とアジアの壁に跳ね返された。以来、攻撃重視型から一転、持ち味の守備力を徹底して磨き上げてきた。堅守速攻型に生まれ変わったチームは、「アジア制覇」というかたちで、前回の借りを一気にリベンジする意気込みだ。

魚住稿監督が描く必勝パターンは「徹底して守った中から一瞬のすきをついて得点する」という戦い方。そのキーパーソンに挙げるのが、25歳の川村怜選手だ。昨年、初めて日本代表に選出され、アジアパラ大会は今回が初出場となる。

魚住監督は「エースの黒田智成も素晴らしい選手ですが、(代表歴が長く)他国もマークしてくると思う。そのとき逆サイドから川村があがっていって、得意の得点力で点を重ねることに期待している。運動量がすごいので、どんな時間帯でも走れることと、守備から攻撃に転ずるときにかなり長い距離を走れるところが魅力」と期待する。

川村も自分の役目は心得ている。
「自分のゴールで日本チームが勝てるように貢献したいと思います」
日本をアジアの頂点に導く、若きエースの活躍に注目だ。

(取材・文・撮影/フリーライター 星野恭子)