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「勝ちにこだわったレースで勝てたというのが収穫ですね」。

10月12日から14日まで都内で開催された全国障害者スポーツ大会。

今年7月に開催されたIPC世界選手権の男子10000m(T54)で
銀メダルを獲得している渡辺勝選手(福岡市)は800m、1500mに出場した。

初日の800mでは、パラリンピック出場など経験豊富な花岡伸和選手(千葉県)に敗れて2位。
2日目の1500mは、「勝ちにこだわる」と決めていた。

1500mのスタート時に滑って出遅れたため、想定どおりの展開にはならなかったというが、
目標としていた勝利を手にした。

「今、一番大事なのは経験です」と語った渡辺。
直近では、10月27日の大分国際車いすマラソン大会のハーフマラソンに出場する予定だ。

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1500m優勝の渡辺勝(写真・中央)

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「大会新を出せたのは嬉しいです」。
 西勇輝選手(東京都)は100m、200mで大会新記録。記録は100m 15秒61、200m 28秒11だった。
大会記録は更新できたが、200mは残り50mで腕が思うように動かなくなり、体力が課題だという。
西選手は、10月26日からマレーシアで開催されるアジアユースパラ競技大会に出場予定。
マレーシアで自己ベスト更新を目指す。

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 池田樹生選手(愛知県)は50m、100mに出場。
記録は50m 7秒37(1位)、100m 13秒24(1位)だった。
13日の午前中に走った50mは、思っていた以上に体がよく動いていたという。
アジアユースパラ競技大会でも活躍が期待される。

(取材・撮影/河原由香里,撮影/榎本信行)