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 日産カップ追浜チャンピオンシップ・ハーフマラソン(21.0975km)は、男子は樋口政幸選手(記録44分52)が優勝した。
 同大会のハーフマラソンは、京浜急行追浜駅前をスタートし、日産自動車追浜工場内のテストコースGRANDRIVEまでのコース(1周=7.0325km)を周回する。街中を走り抜ける選手たちには、沿道から温かい声援がおくられた。
 ハーフマラソン男子は、コース1周目折り返し地点まで、樋口選手に吉田竜太選手、花岡伸和選手が付いていたが、吉田選手が途中で棄権。2周目からは樋口選手が独走するかたちとなった。女子は、パラリンピックをはじめ国際大会で実績のある土田和歌子選手が欠場。中山和美選手(記録55分08)が優勝した。
 樋口選手は、7月にフランスで開催された世界選手権1500mで銅メダル、5000mで銀メダルを獲得。トラックをメインとしている。
 今大会のハーフマラソンは独走となり、余裕を持って走り、沿道からの声援もよく聞こえて楽しく走ることができたという。
 最近、カーボンのレーサーに乗り換えたところだが、アルミ素材のものよりも力のロスが少なく、よい感触を得ている。2014年は、韓国で開催されるアジアパラ競技大会でメダル獲得を目指す。

■今までのハーフで一番しあわせ

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「ハーフを走って、今までで、一番しあわせに走れたかなと思います」。
ユース部門・男子の優勝は、城間圭亮選手(総合・8位/写真左)、記録は51分48だった。
 城間選手は、10月にマレーシアで開催されたアジアユースパラ競技大会でも活躍。今大会のハーフマラソンは西勇輝選手(総合6位、記録51分40/写真右)の後ろについていくことと、54分台を目標としていたが、西選手についていくことができ、タイムでは目標を上回る結果を出した。沖縄から応援に来た家族の前で、これまでで一番のハーフのレースを見せることができた。

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 女子優勝の中山和美選手は、52分台を目標にしていたが、「スタートでついていきたいと考えていた男子選手についていくことができませんでした。作戦ミスというか、今後の課題だと思います」と話した。トラックをメインとしているが、マラソンは選手の集団で走ることができ、スピード感もあり、楽しさがあるという。
 今年は7月に出場した世界選手権で海外の選手たちとの体つきの差を感じ、現在、肉体を改造中。体づくりをしっかりと行い、来年のアジアパラ陸上競技大会を目指す。 (取材・撮影/河原由香里)