男子（T54）5000ｍ 樋口政幸選手
リオパラリンピック（ブラジル9月11日）陸上・男子車いす（T54）5000ｍ決勝で、
日本の樋口政幸選手は４位だった。
男子車いす（T54）5000ｍ決勝は、10名の選手が互いに様子を伺う展開。
前方で集団を引っ張る選手が、細かいスピードの上げ下げを使って後方の選手に揺さぶりを
かけながら進んだ。樋口は内側のレーンで走り、力を温存。終盤に勝負をかけた。
樋口は、昨年10月にカタールのドーハで開催されたIPC（国際パラリンピック委員会主催）
パラ陸上世界選手権の5000ｍで5位。
世界選手権では、上位に入った有力選手たちが最終周でスピードを上げた際に対応できる力が
足りず、終盤200ｍから離されて終わった。
リオパラリンピック5000ｍ４位という結果について、「自分が思っていた以上の結果だった
ということと、メダルまでもう一歩という多少の悔しさとがあります」と樋口。
レース内容については、「トップ集団の中で、自分のスプリント力が劣っていなかったと
感じています。ホームストレートで順位を上げられたというのが嬉しいです」と話し、
満足感を示した。
世界選手権で自分に足りないと感じた点は改善できたとし、特にスピード上げ下げの切り替えは
良くなったと手ごたえを感じている。
リオで出場予定の1500ｍ、800ｍでは、「より攻撃的な走りをしてみたい」と意欲を示した。
5000ｍ決勝は、駆け引き勝負。
男子（T54）5000ｍ決勝【結果】
１位 WAHORAM Prawat（タイ） 11分01.71
２位 HUG Marcel （スイス）11分02.04
３位 FEARNLEY Kurt （オーストラリア）11分02.37
４位 HIGUCHI Masayuki （日本）11分02.54
５位 GEORGE Joshua （USA）11分02.64
６位 TANA Rawat （タイ）11分02.72
７位 THAMSOPON Khajonsak （タイ）11分02.80
８位 BALDE Alhassane （ドイツ） 11分03.00
９位 HONG Suk Man （韓国） 11分03.78
10位 CASSIDY Josh （カナダ） 11分09.42
