韓国で開催されているアジアパラ競技大会(10月19日)の陸上・5000mで、T11クラスの和田伸也選手が大会新記録で金メダルを獲得。5000mのT12クラスは、堀越信司選手が大会新記録で金メダルを獲得した。
■T11・和田伸也選手 「この勢いにのっていきたい」
和田選手は、T11の5000mのアジア記録(15:55.26)保持者。今回、アジア記録の更新はならなかったが、大会新記録16:20.48を出して優勝した。レースでは、イランのESLAMI Hamid選手の様子をみながら、前半は相手のペースにつられずに落ち着いて走り、後半に仕掛けて引き離した。
アジアパラでは、800m、1500m、5000mに出場するが、競技初日の5000mで、まずは1つめの金メダルを獲得。
和田選手は「この勢いにのっていきたいです。1500m、800mがあるので、上手に疲労を抜いて、頑張りたいと思います」と話した。
■T12・堀越信司選手 「課題だったラストの切り替えがしっかりできた」
堀越選手は、T12の5000mアジア記録(14:48.89)保持者。記録更新はならなかったが、
最後の1000mで、課題としていた切り替えをしっかりとすることができた。
レースは、イランのELAHI Ali選手が堀越選手の後ろについていく展開。一時、前に出られる場面もあったが、堀越選手は落ち着いていた。
「イランの選手に途中で前に出られましたけど、相手の息づかいもわかりましたし、タイム的にも十分、対応できるとわかっていましたので、相手がつらいところを見て、自分が前に出なおして、相手にプレッシャーをかけることができました。今後につながると思います」と堀越。
レースの後、日の丸を持って1周まわったが、所属しているNTT西日本、陸上部の仲間に感謝をしながら走り、気持ちよかったという。
「1500mでしっかりもう1つメダルをとって、もう一度、日の丸を持ってトラックを1周をしたいと思います」と話した。
(取材・撮影/河原由香里)
※障害のクラスT11、T12、T13は、視覚障害。
クラス分けは1の位の数字が小さいほど、障害の程度が重い。