高土文子選手

高土文子選手

2014アジアパラ競技大会が10月18日から24日まで韓国・仁川(インチョン)で開催される。41カ国、約4500選手が参加、23競技が実施される予定だ。
日本代表として出場予定の選手に、大会への思いや目標などを聞いた。

■目指すは自己ベスト
■それから結果はついてくる

陸上・投てき(F44) 高土文子(たかど・ふみこ)選手

日本代表選手となるのは、今回が初めてなんです。
本格的に競技を始めてから、ここまでくるのに10年かかっています。
投てきの仲間で今回の日本代表には選ばれていない人もいますし、亡くなった投てき仲間が過去の大会で日本代表に選ばれなかった時の思いも知っているので、今回、日本代表に選ばれて、正直に嬉しいです。

出場するからには、まず、目指すところは、自己ベスト(高土選手が持つ砲丸投げF44 の日本記録は8m60)です。それを出すことによって、ついてくるものはついてくるのかなと思っています。

私のクラス、下腿切断F44では、投てきは中国の選手が強いです。
(砲丸投げ:中国のYaoJuan選手は、世界記録13m05の保持者。国際パラリンピック委員会のランキングで現在1位につけており、今シーズンの記録は11m73。ランキング2位の中国Yang Yue選手の記録は11m59)

アジアパラにも世界記録をもっている選手がでてくるので、そこへ一歩でも近づける記録を出したいですね。

投てき仲間との会話で、笑顔がこぼれる

投てき仲間との会話で、笑顔がこぼれる

正直、すごく差はあるのですが、気持ちは諦めちゃいけないと思っています。
自分の挑戦でもありますね。

気持ちが折れてしまったら、本来、出せるような記録も出せない。他人に言えないような記録を残すことになるので、気持ちは強く持ちたいと思っています。

今シーズンはあまり調子がよくないので、去年の調子が少し戻ってくるといいかなと思っています。悪い原因はよく分かっていないんですけど、体幹、軸のぶれは間違いなくあって、何か1つポイントがずれると全部ずれてきてしまいます。
軸をしっかりして投げたらもっと違うと思っています。

砲丸投げは、去年の8m60が自己ベストなんですが、できれば9mを出したいです。砲丸投げの9mは1つの壁ですね。超えたいです。

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(2014年8月 取材・撮影/河原由香里)

2014アジアパラ競技大会(Inchon 2014 Asia Para Games)
公式情報

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