品川区は2月2日、スクエア荏原で、パラリンピック競技やパラスポーツへの理解や関心を高めることを目的に「SHINAGAWA2020パラリンピック スペシャルデー」を開催した。2018年の平昌パラリンピック金メダリストの成田緑夢選手、義足のダンサーで「しながわ2020スポーツ大使」の大前光市さんのトークショーを開催したほか、VR映像を活用したパラスポーツ体験なども行った。
トークショーで、成田選手は、「目の前の一歩を全力で!」を自身のモットーとしていることを紹介。自身の経験を踏まえて、「大きな壁に立ちむかう時、その大きさを見るのではなく、小さなところからこつこつと全力で挑戦するようにしている」と説明した。
大前氏は、プロのダンサーを目指していたものの、オーディションの直前に事故に遭い、足を切断することになった経緯を紹介。健常者のダンサーと同様に踊れるようになりたいと思い、葛藤した時期があったが、ダンサーの大柴拓磨氏や現代舞踏作家の佐藤典子氏との出会いをきっかけに、片足で踊るダンサーとして自身の存在価値を見いだしたと説明した。
会場には多数の人が来場し、トークショー終了後の握手会には長蛇の列ができた。
(撮影:小川和行)