ハイレベルな戦い 男子(T54)1500m決勝 優勝はタイのTana Rawat選手

ハイレベルな戦い
男子(T54)1500m決勝
優勝はタイのTana Rawat選手(写真中央)

IPC陸上世界選手権・男子(T54)1500m決勝で、日本の樋口政幸選手は7位だった。

男子(T54)1500m決勝は、世界記録保持者・スイスのHug Marcel選手、イギリスのWeir David選手、タイのTana Rawat選手、Konjen Saichon選手、Wahoram Prawat選手、中国のLiu Chengming選手らが出場。
レースは、集団内で互いにスピードを上げ下げして揺さぶりをかけあい、走りの力と力が激しくぶつかりあう勝負となった。
その中で、タイのTana選手が集団の先頭に出て、最後まで引っ張るかたちで優勝した。タイは3選手が決勝に進出しており、選手層の厚さを感じさせる。3位にはSaichon選手が入った。

樋口選手は、決勝のレースについて、「スタートから速かったですし、そこからはずっとスピードの上げ下げの連続で、自分の力では対応しきれなかったです。昨年のアジアパラゲームス以降、自分なりにフィジカル(肉体)や技術に磨きをかけて、確実に一段レベルを上げて挑んだつもりなんですけど、それでもまだ世界が強かったです。正直なところ、何もさせてはもらえませんでした。もう一段、自分の力を上げる必要があるなと思いました」とコメントした。

今大会、出場を予定している800m、5000mでは、持っている力を出し切りたいとし、
5000mではメダル獲得に絡めるレースをしたい考えを示した。


【男子(T54)1500m決勝・結果】

1位 Tana Rawat (タイ)3分04.35
2位 Weir David (イギリス)3分04.46
3位 Konjen Saichon (タイ)3分04.88
4位 Liu Chenming (中国)3分04.89
5位 Hug Marcel (スイス)3分04.97
6位 Wahoram Prawat (タイ)3分05.10
7位 Higuchi Masayuki (日本)3分05.56
8位 Balde Alhassane (ドイツ)3分05.94
9位 Lappin Jake (オーストラリア)3分06.72
10位 Bychenok Alexy (ロシア) 3分06.75

(取材・撮影:河原由香里)