表彰式から客席にむかって手をあげる 辻沙絵選手

表彰台から客席にむかって手をあげる 辻沙絵選手

リオパラリンピック(9月14日)陸上・女子(T47)400m決勝で、
辻沙絵選手が銅メダルを獲得した。

「どの色でも良いので、メダルを獲りたいと
思っていました。達成できてよかったです」と辻。

初出場のパラリンピック、辻は、メイン種目の400mでメダルを狙える位置にいた。
緊張はあったが、決勝に出場する選手のリストを確認した時、
自分と似たようなタイムの選手が多かったため、
「自分のレースをできれば、結果はついてくる」と考えた。
「できる、大丈夫、メダルを獲れる」と自分で口ずさんでいたという。

400m決勝は、最後の100mで勝負をすると決めていた。
思い通りのレース展開をすることができ、最後の100mで他の選手を抜いて3番手に上がった。

辻は、「“絶対、メダルを獲る”と思いながら走っていました。
ゴールをした瞬間は、3着で入ったことは分かっていたんですけど、
本当に入ったんだ!と思いました。ゴールした時は、本当に、夢のような瞬間でした」と
話した。

リオパラリンピックでのメダル獲得という目標は達成できたが、
ゴールした瞬間から、これから先へ向けた新たな目標も生まれている。

「メダルは獲れたら獲れたで、もっと良い色のメダルがほしいとか、もっと速くなりたいと
いう気持ちが出てきていますので、まだまだ貪欲にやっていきたいです」と話した。

【取材・撮影 河原レイカ】