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第30回全国車いす駅伝競走大会が3月10日、京都市内で開催され、福岡Aチーム(渡辺勝、大津圭介、武村浩生、山本浩之、洞ノ上浩太)が大会新記録42分53秒で優勝した。福岡Aの優勝は、4年ぶり、6回目。2位は、大分A(記録45分52秒)、3位は京都A(記録49分56秒)だった。

今大会は、京都の国立国際会館前をスタートし、西京極陸上競技場までの21.3kmを5区間でつなぐレース。
第1区6.4km、第2区2.8km、第3区2.4km、第4区5.7km、第5区4.0kmとなっている。
今年は、計25チームが出場。このうち1チームは、障害のない人によるチームでオープン参加で出場した。

福岡Aは、1区の渡辺勝が2位でつなぐと、2区の大津圭介が、大阪の村田成謙選手をとらえて先頭に立った
。2区の大津、3区の武村は、それぞれ初めて区間賞を獲得。
ベテランの山本浩之(4区)、洞ノ上浩太(5区)も区間賞の走りで、優勝した。

福岡Aのアンカーをつとめた洞ノ上浩太選手は、「一人一人の選手の力があるので、各選手が持っている力を発揮したと思います。1区の(渡辺)勝が20秒差でねばってきてくれて、2区の大津さんが逆転するのに良い位置だったと思います。4つの区間で区間賞を獲れましたし、来年は、全区間で区間賞で完全優勝したいです。自分自身は、5区の前半から突っ込んでいきました。優勝を確固たるものにするには、区間賞の走りだと思い、できれば区間新をと狙って走りました」と話した。

2位となった大分A・第2区を走った廣道純選手は、「福岡Aに完敗です。どの区間も、勝負になりませんでした。福岡が本気をだしたら、こういう状況だったんだなと思います。私自身も2区で差を詰めるところを、詰めきれてない。区間賞も獲れない走りしかできなかったので、申し訳なかったです」と話した。

1区区間賞の西田宗城選手は、「スタートから右折してながらかな下りで一つ仕掛けてみて、そこでは、福岡Aの渡辺君にしっかりついてこられていたの、スピードを維持していきました。跨線橋の下りで仕掛けようと思っていたので、跨線橋の登りで少しペースを落としてみて、他の選手を前にいかせて、下りで一気に逃げました」と説明。2020年東京パラリンピックの出場権が掛かる4月のロンドンマラソン(パラ陸上マラソン世界選手権)に向けて、「レーサーを新しくして、調整しているところですが、これからもっとあわせていけると思います」と話した。

区間賞
1区 西田宗城選手(大阪)11分54
2区 大津圭介選手(福岡A)6分01
3区 武村浩生選手(福岡A)6分09
4区 山本浩之選手(福岡A)10分28
5区 洞ノ上浩太選手(福岡A)8分02

(取材・撮影:河原レイカ)