takahashi

 第28回全日本視覚障害柔道大会・男子73kg級は高橋秀克選手(写真右)がすべての試合で一本をとり、優勝した。
73kg級の出場選手の中では最年長の43歳。対戦相手は20代、30代の選手たちだが、高橋の強さが目立つ結果となった。立ち技の鮮やかな一本には、場内の観客から拍手がおくられた。
高橋は、2014年のアジアパラ競技大会に向けて、「ロンドンパラリンピックが終わって、ちょっとほっとしたところがあるので、気を引き締めなおして、アジアで頂点で立てるように、体力の底上げをより一層やっていきたいと思います」と話した。

高橋の一本には、会場から拍手がおくられた

高橋の一本には、会場から拍手がおくられた

60kg優勝の平井

60kg優勝の平井

男子60kg級で優勝した平井孝明選手。今大会の試合内容を振り返り、「粘り強く戦っていこうと思っていたんですけど、できたところと、できなかったところがあります。立ち技を粘っこくかけていくところはできたんですけど、最後の決めは甘かったと思います」。

北薗(写真右)、加藤(左)の優勝決定戦

北薗(写真左)、加藤(写真右)の優勝決定戦

 男子90kg級は、加藤裕司選手と北薗新光選手のゴールデンスコア方式による優勝決定戦が行われた。決勝では、加藤が指導をとられて、北薗が優勝した。今大会の各階級優勝者は、2014年のアジアパラ競技大会の日本代表に推薦されることになっているが、男子90kg級については、加藤と北薗の試合内容が甲乙つけがたいものであったとされ、両選手が日本代表として推薦されることになった。

三輪順子選手

三輪順子選手

 女子は、52kg級の田中亜弧選手、63kg級の米田真由美選手は対戦相手の出場がなかった。女子48kg級は半谷静香選手、女子57kg級は三輪順子選手が優勝した。 (取材・撮影/河原由香里)