200mで新記録を出した山本篤選手

200mで新記録を出した山本篤選手

第25回日本身体障害者陸上競技選手権大会が6月7日、8日、ヤンマースタジアム長居(長居陸上競技場)で開催された。国内トップ選手たちは、今年10月に開催が予定されているアジアパラゲームス(韓国・仁川)を視野に入れて臨み、記録更新を目指した。
男子200m(T42)は、山本篤選手が26秒02でアジア新記録。男子100m(T47)では多川知希選手が11秒16で日本新記録を出した。
芦田創選手(T47)は、サブ種目の位置づけで取り組んでいる3段跳びで記録を更新。3m35を跳んだ。(取材・撮影 河原由香里)

■山本篤選手(スズキ浜松AC)【男子200m(T42)26秒02】 

先シーズンから、200mの調子がいいですね。昨年の世界選手権で200mで走った時に、なんとなくこれかなというものをつかめた気がします。
「気持ちはリラックスして、でも、スピードは出して」というところが分かりだして、うまくかみ合って、ベストの記録が出てきて嬉しいです。コーナーから直線にかけて走るところで足の回転を速くして、1つギアを変えるようなイメージです。
今は、100mよりも200mに力を入れています。目標としては25.05ですね。そこをいければメダルも見えてくると思います。

多川知希選手 200mで新記録

多川知希選手 200mで新記録

■多川知希選手(AC・KITA)【男子100m(T47)11秒16】

これまで狙った大会で記録を出すことがなかったので、記録が出て良かったです。
風も温かかったですし、風もそれほど感じなかったので、コンディションもよかったです。今年はアジアパラゲームスがありますので、4年前の中国・広州大会に出たんですがその時はあまり結果が良くなかったのですが、そのリベンジを果たしたいです。

芦田創選手の3段跳び。今後は、メイン種目の400mの記録更新もねらう

芦田創選手の3段跳び。今後は、メイン種目の400mの記録更新もねらう


■芦田創選手(早稲田大学陸上競技同好会)【男子3段跳び(T47)13m35】

3段跳びは、今シーズンからやり始めた競技です。400mが専門の種目なんですが、3段跳びはバネという点で400mに関わる部分が多く、短距離走と重なる部分が多いので始めました。今日は、跳ぶごとにうまくはまっていった感じです。
3段跳びはアジアパラゲームスや世界選手権では実施されたないことが多い種目なので、あくまでサブ種目としてやっていこうと思っています。健常者の陸上大会にも出ていて、14mを跳べたら健常者とも張り合えるので、もう少し技術に磨いていきたいです。また、それを本職の400mにもつなげて、記録を狙っていきたいです。