積極的に攻めていったが、シュートは決まらず 

積極的に攻めていったが、シュートは決まらず 

さいたま市ノーマライゼーションカップが3月21日、フットメッセ大宮で開催され、ブラインドサッカー日本代表とドイツ代表が対戦した。
日本代表は、前半、ファウルからのPKでドイツ代表に得点を許し、攻撃の要となる川村怜選手がシュートを放つ場面もあったが、0対1で折り返した。
ドイツ代表は、コフィ・オセイ(Kofi・Osei)選手のディフェンスを交わす上手さが光り、後半に得点を追加。
日本代表はドイツ代表に0対3で敗れた。
(取材・撮影 河原由香里)

■日本代表
■加藤健人選手
「悔しい、という一言ですね。もっと練習して、10月のアジアパラゲームス、11月世界選手権に活かしていきたいというのがあります。ドイツ代表は欧州4位ということですが、それ以上の実力があるのかなと思います。初めてドイツ代表と対戦したんですが、想像以上に強かったです。ここで、いろいろな課題が出たと思うので、それを修正して、次の大会に活かしていくことがやるべきことだと思います。個人もそうですし、チーム一丸とやっていくこともそうだと思います」

「見てのとおり、僕たちは弱いです」 サポーターに語りかけた日本代表キャプテン落合

「見てのとおり、僕たちは弱いです」 サポーターに語りかけた日本代表キャプテン落合


■落合啓士選手(キャプテン)

「ドイツと差を感じたのは、シュートの精度、シュートへの執念です。日本は、自分たちの形をちょっと意識しすぎたかなと思います。特に負けているときは、もっと点を獲りに行くときに貪欲でもよかったのかなと思います。昨年、対戦したブラジルと比べると、ブラジルは、速い、上手い、そしてミスがほとんどないチームです。ドイツはまだ荒い印象ですが、ブラジルにはない足の動きなどがありました。フランスと比べると、フランスのほうがドリブルテクニックは上です。ドイツはボールに対して、自分の前で詰めようと思えば詰められたんですが、フランスの場合は、切り替えしがうまくて、詰め切れなかったです。今日は、寒いなか、たくさんの方に来ていただいて、コールをいただいて、それに対して、僕らはなかなか恩返しをできていない。その期待に応えられていないと思います。僕らは必死に努力して、秋には、日本で皆さんを笑顔にしたいと思います」。

■魚住稿監督
「今回は、積極的に点を獲りにいこうと攻めていったんですが、結果につながらなかったのが残念です。シートの本数としては、打ててはいたかなと思います。まだまだ枠をとらえる点では課題が残ってしまったと思います。ドイツとの差は、得点差ほど感じていないというのが正直なところです。守備の面では、しっかり相手に体を寄せてディフエンスすることができなかった2点目の失点が課題でした」
「プレッシャーがかかった場面でのシュートの精度がまだ低いので、前回の合宿から重点的に練習しています。単独で点を獲れないところを、フォローする形をつくっています。まだ機能しきれていませんので、今後の課題と思っています」

ディフエンスの間を抜く ドイツ代表 コフィ選手

ディフエンスの間を抜く
ドイツ代表 コフィ選手