400m 辻沙絵選手

400m 辻沙絵選手

「昨年ドーハで開催された世界選手権には、「自分の位置を知る」という目的を持って
出場したんですけど、リオパラリンピックは「世界で戦う」ので、どうせやるなら
1番を目指してやりたいと思っています」。

日本体育大学の辻沙絵選手(T47)は、IPC(国際パラリンピック委員会)公認 
日本パラ陸上競技選手権大会(4月30日、5月1日、鳥取・コカコーラウエストパーク)の
取材のなかで、こう語った。

辻はハンドボールから陸上へ競技を変え、現在、パラリンピック・陸上での活躍を狙っている。
陸上の競技歴はまだ短いが、リオ・パラリンピックまで約4カ月、世界で勝負できる走りを目指す。

今大会、辻は100m12秒86(日本新記録)、200m26秒92(追い風参考記録)、
400m1分01.40(大会新記録)と好記録を出した。

400mの走りについて、辻は「自己ベスト更新の58秒台をねらっていたので、がっかり
しているんですけど、1回のレースでタイムを出せなかったのは自分の甘さだと思います。
400mはだらだらと入ってしまい、ラスト200mから徐々に上げることができませんでした」と
振り返った。

100mでは狙っていた12秒台を出し、200mも追い風参考記録ながら26秒台を出したが、
「100mは12秒台前半で走らないとパラリンピックの決勝に残って戦えないと思います」とコメント。
また、200mについては、「前半からスピードを上げて、その流れで最後までいくことを意識していたので
そこはできたと思います。
後半の走りが少し硬くなってしまったので、そこを硬くならないようにしていきたいと思います」と話した。

辻は、自身の走りを分析し、さらなるレベルアップを狙っている。

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(取材・撮影:河原由香里)