韓国で開催されているIBSA(International Blind Sports Federation)
ワールドゲームスの視覚障害柔道で、男子60kg級の平井孝明選手が銀メダル、
廣瀬誠選手が銅メダルを獲得した。
同大会は5月10日から17日までの日程で、視覚障害者のスポーツ9競技
(陸上、チェス、柔道、ゴールボール、5人制サッカー(全盲クラス、弱視クラス)、
パワーリフティング、水泳、テンピンボウリング、ショウダウン)が行われている。
視覚障害柔道・日本代表男子は、各階級2名が出場している。
視覚障害柔道男子60kg級は、ロンドンパラリンピック日本代表の平井孝明選手が
決勝に進出。相手は、準決勝で廣瀬誠選手を破って勝ち進んできたMouloud Noura選手
(アルジェリア代表)だった。
試合は1分50秒で、Noura選手が大外刈で有効を獲得。
平井も足技で攻めたが、決めることができなかった。
「相手の選手は、パワーもありますし、立ち技の技術が上だと感じました。
過去に対戦したことがあり、対策はしてきたのですが、思うように攻めることが
できませんでした」と平井。
準決勝までは得意の寝技で勝ち進んだが、今後は立ち技の強化を課題として
取り組みたいと語った。
準決勝で敗れた廣瀬誠選手は、3位決定戦でRamin Ibrahimov選手
(アゼルバイジャン代表)と対戦し、腕ひしぎ十字固めで1本勝ち。
廣瀬は、「とりあえず、メダルに手が届いたのは良かったと思います。
準決勝では技をかけることができなくて、苦し紛れにかけた技を返されたところがあり、
今日の試合を振り返ると課題が多いです。
ただ、今回、いろいろな選手と試合ができて課題が見えたことは収穫になったと思います」
と話した。
廣瀬は男子66kg級日本代表として2012年のロンドンパラリンピックに出場したが、
2016年のリオパラリンピックへは60kg級での出場を目指している。
今回、メダルを獲得した平井と広瀬は、リオパラリンピック男子60kg日本代表の
座を争うライバルでもある。
ともに互いを意識しながら、リオを目指して技に磨きをかけるつもりだ。