日本代表(左から)小宮、浦田、欠端

日本代表(左から)小宮、浦田、欠端

ジャパンパラゴールボール競技大会が2月1日から3日まで、千葉県のポートアリーナで開催され、日本は決勝戦でトルコに0対3で敗れ、準優勝だった。今大会は、ゴールボール女子の世界ランキング4位の日本、世界ランキング1位のブラジル、2位のトルコ、6位のアメリカが出場(世界ランキングは2018年12月末現在)。

決勝は、予選リーグ2勝2敗2分の日本と、予選リーグ6勝全勝のトルコの対戦となった。
トルコは、前半開始すぐに、3番のセブダ・アルトノロク選手(24歳)が、スピードの速い低く転がす球(グラウンダー)で攻撃を仕掛けてきた。
日本は、セブダ選手が投げる力強く弾むバウンドボールを警戒していたため、守備のタイミングを外され、間を抜かれて失点。
トルコに前半3得点を奪われた。
追いかける展開となった日本は、欠端瑛子選手(25歳)が攻め、後半には今大会で初めて日本代表に選出された萩原紀佳選手(17歳)を投入して得点を狙ったが、無得点に終わった。

日本の攻撃の要、欠端選手

日本の攻撃の要、欠端選手

浦田理恵選手(41歳)は、決勝戦について「トルコは大きなバウンド(ボール)を投げてくるので、私個人としては、バウンドに対する意識が強すぎました。3選手で壁をつくる時に、穴をあけてしまった。思ったより速いグラウンダーでタイミングを外されました」と反省点を挙げた。

小宮正江選手(43歳)は、「年々、他国のチームの力は上がっていると感じています。日本チームも成長していきていますが、今回は、トルコにまだまだだと教えてもらいました」とコメント。ただし、今大会の経験を踏まえて、トルコをはじめ各チームへの対策を練ることができると説明した。

センター浦田

センター浦田

ベテランの小宮

ベテランの小宮

市川喬一ヘッドコーチは、決勝戦について、「トルコのバウンドボールを検証して対応をしてきて、決勝ではバウンドボールは抑えることができたんですけど、グラウンダーでやられてしまって、前半の3失点が響いてしまった。バウンドボールへは対応ができてきたので、グラウンダーとのコラボレーションにどう対応するかを、これから検証しながらやっていきたいです。準優勝は残念だが、一定の手ごたえを感じています」と話した。

優勝を喜ぶトルコチーム

優勝を喜ぶトルコチーム

客席に挨拶する日本チーム

客席に挨拶する日本チーム

(取材:河原レイカ)
(撮影:小川和行)