決勝は、北海道BigDippersとBLITZの対戦

決勝は、北海道BigDippersとBLITZの対戦

第16回ウィルチェアーラグビー日本選手権大会が12月19日から21日まで、千葉ポートアリーナで開催され、北海道BigDippers(ビッグデッパーズ:北海道)が初優勝した。
決勝は、北海道BigDippersとBLITZ(ブリッツ:埼玉県)の対戦。チームの攻撃の要となる北海道BigDippersの池崎大輔選手(クラス3.0)と、BLITZの島川慎一選手(クラス3.0)のプレーが注目を集めた。北海道BigDippersは、今大会の初戦(Pool B)でBLITZと対戦し、50対51で敗れていたが、決勝では島川選手への守備を徹底し、ゲームの流れを引きよせて勝利した。(取材・撮影/河原由香里)

池崎大輔選手(写真左)

池崎大輔選手(写真左)

■池崎大輔選手(北海道BigDippers)
「BLITZは初戦で負けている相手で、これまで対戦してきていても勝つイメージが全然、ありませんでした。ファイナルで絶対あたる相手だと思い、そこで勝って優勝しようということで、チーム全員で戦えたと思います。日本一になれたのは、素直に喜んでもいいのかなと思っています。今大会でのプランは、日本一を目指すということ。その過程で1試合ごとに修正、調整してチームをしあげていくということがありました。BLITZとの初戦で修正点がたくさんあったことで次の試合につながって、よかったのかなと思います。BLITZには島川選手という走る選手がいるので、守備重視のラインに変えました。それがうまくはまって、流れを持ってこれたと思います。僕がウィルチェアラグビーを始めた頃、2008年の目標として、パラリンピックでメダルを獲ることと、クラブチームを日本一にするということを掲げていました。クラブチーム日本一を果たせて本当に嬉しいです」。

島川慎一選手(写真右)

島川慎一選手(写真右)

■島川慎一選手(BLITZ)
「今年は、前回の日本選手権まで主力でやっていた選手が引退して、チームの持ち点を6.5点で組んでいた状況でした。なんとか4位以上を目指そうというところでやってきて、決めたプレーをきちんとできたら結果がついてきて、決勝にあがれたというところです。ただ、勝負事なので負けると悔しいですね。今後は、新人を育てながら、勝てるチームをつくっていきたいです。徐々に、強いチームになれたらと思います」

初優勝の北海道BigDippers

初優勝の北海道BigDippers

【優勝】北海道BigDippers
背番号(クラス)
1 田湯隆之(1.5)
2 上野文士(0.5)
4 加藤秀二(1.5)
5 矢島勇作(2.0)
8 山田貴浩(2.0)
9 菅原信寿(1.0)
14 和知拓海(3.0)
15 池崎大輔(3.0)

【準優勝】BLITZ
1 細井一弘(1.0)
2 長谷川勇基(0.5)
5 荻野晃一(1.0)
7 菅野元揮(2.0)
10 小川仁士(1.0)
12 山田清孝(1.5)
13 島川慎一(3.0)

【3位】AXE(アックス:埼玉県)
1 清宮崇之(2.0)
2 川下直教(0.5)
3 平井修(2.5)
4 羽賀理之(2.0)
5 岸光太郎(0.5)
7 福井正浩(2.0)
8 中倉俊紀(1.0)
9 矢部章(2.5)
10 上田能久(3.5)
12 峯島靖(3.5)
13 小川晃生(1.0)

※クラス分け
ウィルチェアーラグビーの選手には、障害の程度により、持ち点が与えられる。
障害の重い選手0.5点から、比較的軽い選手3.5点まで、0.5点刻みで7段階に分けられており、チーム(4人)の持ち点の合計が8点以下で構成されなければならないルールとなっている。