第12回 長野車いすマラソン大会(男子T53・T54クラス)は、
樋口政幸選手が大会6連覇。記録は48分19だった。
2位に鈴木朋樹選手(51分07)、3位は伊藤尚弘選手(51分23)が入った。
男子T52クラスは、高田稔浩選手が優勝(1時間06分21)、
2位に上与那原寛和選手(1時間12分02)。女子T53・T54クラスは、中山和美選手が優勝(57分39)した。
今大会は、長野赤十字病院前をスタートし、長野オリンピックスタジアムでフィニッシュするハーフマラソン。
男子(T54・T53クラス)は、スタートから前半、鈴木選手が積極的に前に出て引っ張り、
樋口と先頭を争う展開。しかし、10km付近の五輪大橋の登りで樋口が仕掛け、鈴木を振り切った。
「スタートでは、最近、鈴木選手にかなわないですね。鈴木選手が前を行くので、そのまま
後ろについていきました。途中、五輪大橋の登りで振り切りました」と樋口。
今シーズンはリオパラリンピックに照準をあてており、これから本格的な調整に入る。
2位の鈴木は、樋口の連覇阻止を目指していたが、
「序盤は、自分が樋口選手をひっぱっていたのですが、五輪大橋で向かい風がきつくて、
ばててしまいました。仕掛けられた時にタイミングをあわせられず、ついていけませんでした。
そこから先は一人旅になってしまい、楽しくないレースになってしまいました。
持久力、スプリント力もまだ足りないので、これからまだまだ吸収していきたいと思います」
とコメントした。
女子・優勝の中山和美選手は、「前半5キロくらいまでは気持ちよく走ることができました。
そこから先は向かい風もあり、きつかったのですが、男子選手の集団のなかで前回よりも一つ速い選手の集団に入れた感じはあります。
最初のほうで頑張ったことが結果としてよかったと思います」と話した。
(取材・撮影:河原由香里)