全日本視覚障害者柔道連盟が普及振興に取り組んでいる「KUNDE JUDO(組んで柔道)」のルール説明とデモンストレーションが、第38回全日本視覚障害者柔道大会(5月21日、講道館)で行われた。

パラスポーツにおいて、柔道は視覚障害者の競技と位置付けられ、1988年のソウルパラリンピックからパラリンピックの正式競技となった。

視覚障害者柔道は、対戦する選手同士が互いに組んでから試合を開始し、選手同士が離れてしまったら審判の「待て」が掛かる点などが特徴。試合の会場や柔道の技などは、障害のない人の柔道と同じだ。

「組んでから始める」「組んで競技をする」という点を共有すれば、視覚障害のある人と、視覚障害のない人が一緒に柔道を楽しむことができる。同連盟は、この点をより多くの人に知ってもらうため、普及振興のプロジェクトとして、KUNDE JUDO「組んで柔道」を進めている。

全日本視覚障害者柔道大会の会場では、「組んで柔道」の試合開始時の選手の組み方や、審判がどのような場面で「場外」「待て」の声を掛けるかなど、試合の開始から終了までの流れに沿って解説された。

(取材・撮影:河原レイカ)